監督 |
川村泰祐 |
脚本 |
松田裕子 |
配給 |
東映 |
公開 |
2014年 |
「この世界は嘘でできている」
それを言っちゃおしまいよ、なんだけど、この手の映画は全てが嘘と妄想で出来ている。これはメルヘンの世界、と丸飲みして受け入れる覚悟がないと、ひとつも楽しめない。
女子高校生にとって、家族と離れて一人暮らしするのは憧れなのでしょう。だが現実には親がネグレクトでない限り、あんなにセキュリティの甘いアパートに一人で住まわせるわけがない。白飯にきゅうりを乗せただけの弁当がギャグとして出てくるが、OL時代に白飯にちくわを乗せただけの弁当を会社に持って行き笑われた私にとっては、もはやギャグではない。暮らしって大変なのよ、メルヘンとは違う。
ツンデレ王子は「女扱いに慣れてて、私をめちゃくちゃにしてくれそう」という処女の妄想を乗っけやすいキャラ。「どうせお前もして欲しいんだろ」と迫られるのは好きな男だとうれしいけど、そうでなければただの犯罪者という難しいラインです。映画では寸止めだけど、後の展開は各々が頭で構築できるので、そこだけ楽しめばいいのでしょうね。
胸キュン度 |
10% |
モテまくりですやん。男同士で主人公を取り合う |
共感度 |
30% |
私も男に振られて、すがりついたことある精神的に。みじめだよね |
寸止めドキドキ度 |
80% |
こりゃ頭の中では、すでにいたしてますね |
山あり谷あり度 |
10% |
1番のやっかいな問題が兄の一言で消え去るのね |
俳優の魅力 |
10% |
脇役の岡本玲ちゃん可愛いので今後注目 |
レクターのレビュー
「包み隠さずに書けば、全てが苦痛だった」
普通の女子高生がイケメンとある日突然、同居するハメになった・・・いいでしょう。そして、取り立てて長所もないのに年上の男性にも好かれるヒロイン・・・いいでしょう。イケメンはどう見てもただの性悪なのだが、たまに優しさやら弱さやらを見せてやるだけでヒロインはコロッといかれてしまう・・・まあ、いいでしょう。少女マンガとはそんなものだ。
何が問題なのかというと、これら少女マンガの定番、お約束、常套句を詰め込んだ結果、仕上がったのは丸っきり無個性な映画作品だということである。だとすれば、どこでオリジナリティーを加えるのかといえば、役者の魅力に頼るしかないのだが、主役の二人にはルックスが良い以上の魅力などなく、国語の音読並の台詞回しがやっと。というよりも、この内容で感情移入した演技とかできるわけもなく。
こうした作品で批判の矢面に立たされるのはいつでも役者で剛力ちゃんもその例に漏れないのだけれど、大林宣彦やジョン・ヒューズが若い役者に技術を求めただろうか?魅力を引き出せないのは演出側の責任でもある。
胸キュン度 |
10% |
全てがコントのよう |
共感度 |
0% |
役者がはりぼてのよう |
寸止めドキドキ度 |
0% |
同居しているのにエロさがない |
山あり谷あり度 |
20% |
少なくとも起承転結はある |
俳優の魅力 |
10% |
人が言うほど剛力ちゃんは嫌いではないが、本作では・・・ |
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