監督 |
三木孝浩 |
脚本 |
吉田智子 |
配給 |
松竹 |
公開 |
2014年 |
私のヤンキー像とは違うけど
湘南の海と夜明け、傷つきやすい少女の瞳。自分は誰にも愛されていないと思う寂しさは思春期のあるあるネタだから、感傷的な気分に浸ることができました。この街の夜明けは私たちだけのもの・・女はイイ風景で落ちやすいんですもん。暴走族といえば改造マフラーの原付しか思い浮かばなかった私でも、バイクのメカニックなかっこよさが分かったし、疾走しないと生きている実感を持てない10代には共感します。
ただ主人公の母親の描き方には首をひねらざるを得ません。少女に必要なのは「あなたが大好きだよ」って抱きしめる事だけなのに、それが出来ないのは母親にも何かの葛藤があるはず。でも、それは描かれず母親はうろたえるだけ。さらに知的なイメージのある木村佳乃が演じているので、見た目はしっかりしてるのに幼児性がある奇妙なキャラに。そして男に依存している母親の娘もまた、男に生き甲斐を求めてしまうという結末は悲しいです。ね、がんばろうよ。
胸キュン度 |
70% |
風景と二人の寂しさに感情移入 |
共感度 |
50% |
母親側には共感ゼロ |
寸止めドキドキ度 |
0% |
能年ちゃんはキスNGなのね |
山あり谷あり度 |
50% |
食中毒のくだりは意味わからんでしょ |
俳優の魅力 |
60% |
目が印象的。能年ちゃんの大きさと3代目の鋭さ |
レクターのレビュー
で、この映画には何が映っているの?
日本映画における最大のターゲットは誰か?子供?女性?あるいはオタク?そのどれもが間違いだ。答えはヤンキーである。ヤンキーなら子供と違ってレイティングを気にしなくてもいいし、女性以上に集団で観に来てくれるし、オタクと違って車を持っているからレイトショーにも駆けつけてくれる。『ホットロード』はヤンキーのためのデートムービーだったのだ。事実、公開初日に田舎のシネコンへと出向いたら、自分と同じ列が数組のヤンキーファミリーに占拠されていた思い出がある。しかし、暴力シーンやセックスは省略し、誌的なモノローグが被さるだけの本作は、どこまでも少女マンガ的。もちろん、それは原作どおりではあるのだが、これはマンガではなく映画なのだ。具体性を失った実写表現は、つまり、何も描いていないということに等しい。もちろん、直接的でなくても人間の真理に迫った傑作はいくらでもあるが、本作の前にそんな作品群を引き合いに出す価値は無い。ちなみに、ヤンキーファミリーの女性たちは号泣していました。
胸キュン度 |
5% |
大人がバカなんだよ。 |
共感度 |
5% |
甘やかされたガキなんだよ |
寸止めドキドキ度 |
100% |
つまり、何も描いていない |
山あり谷あり度 |
1% |
驚くほど話は盛り上がらないのに感情だけが盛り上がっていく |
俳優の魅力 |
10% |
メインキャストは本人がそのまま出ているだけ。 |
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hotroad-movie.jp