第8回「クローバー」を30代男女が勝手にレビュー 武井咲 大倉忠義
監督 | 古澤健 | 脚本 | 浅野妙子 |
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配給 | 東宝 | 公開 | 2014年 |
主演 | 武井咲 | 大倉忠義 |
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クラリスのレビュー
働く女性のリアリティ
好きという感情がないままドS上司に交際宣言をされたり恋の邪魔者が現れたり、SMGC*な展開が続きますが私にしては珍しく二人の恋の成就を素直に願えた映画でした。
主人公はSMBC*には珍しく学生ではなく社会人で、ホテルで働く女性。その描写はリアリティがあり、華やかなイベントの裏で地味な肉体労働をしている様子が見られます。チラッとうつるネイルを見ただけで仕事に対する姿勢を感じるのです。人前に出るから爪先は清潔に、でも派手なネイルはしないという。監督の指示なのかメイクさんの提案なのか、カメラにうつりこむネイルにまで気を使う細かな人物設定が、物語の世界に入りこませてくれました。一方で遊助演じる上司とその妹・夏菜は、服装からして漫画チックな悪役。そちらは逆にリアリティのなさが物語を盛り上げるのです。
すると私にとってリアリティって必要なのか自分でも曖昧。ホストをしている人に昔、教えてもらった嘘をつくコツ「本当のことを半分入れる」。この映画にも同じコツが取り入れられてるのかもしれないですね。
SMGC*=少女漫画原作シネマ Shojo Manga Gensaku Cinema の略(私が勝手に考えた略語です。みんな使ってね)
胸キュン度 | 70% | 仕事の休憩時間に友達と恋バナする女子になりたいよ |
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共感度 | 80% | 冷たく思われがちな男の苦悩も理解できます |
寸止めドキドキ度 | 0% | 大人だから寸止めする必要なし |
山あり谷あり度 | 70% | ベタ展開でも楽しめるんですね |
俳優の魅力 | 50% | ザ・芸能人のふたりだけど普通に働く姿が案外しっくりきてます |
レクターのレビュー
正直に書く!本作の素晴らしさを語るために自分はこのブログをやっている!
他の少女マンガ映画と本作には天と地ほどの開きがある。本作が如何に映画と呼ぶに相応しい作品で、高度な演出によって構成されているか。それが、いかほど『○○の言いなりになんてならない』だとか『○○ロード』だとかと明確に差があるか。そのことを伝えるためだけにこのブログに参加している。例えば、大倉忠義に様々な女性達が言い寄る中、彼の右側だけはヒロインにのみ立つことを許されている。大倉が殴り飛ばされ、そこにヒロインが駆け寄るシーンですら、律儀にヒロインは右側を守っている。最も強力なライバルの夏菜が大倉と同じベッドで寝ているときでも、彼の右側だけは明け渡されなかったというのに。その法則の謎はラストで明かされることになるのだが、同じだけの緻密さによって撮影された日本映画が、年に何本公開されているというのか。本作が「少女マンガ原作映画」ではなく「映画」として語られなければ、映画批評など意味を成さないと思う。
胸キュン度 | 75% | 大人の芝居 |
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共感度 | 65% | ドM男子が武井咲に共感するのはアリ |
寸止めドキドキ度 | 60% | 良い |
山あり谷あり度 | 80% | 画面にドラマがある |
俳優の魅力 | 90% | 大倉くんのベストワーク |