好きって言えない!30代の少女漫画シネマレビュー

毎週土曜日、更新!レクター&クラリスによる30本の胸キュンレビューです

第17回「パラダイス・キス」を30代男女が勝手にレビュー

監督 新城毅彦 脚本 坂東賢治
配給 ワーナー・ブラザース映画 公開 2011年
主演 北川景子 向井理
クラリスのレビュー

お前はもう死んでいる・・
 親の期待通りに勉強ばかりしていた女子高生が、違う価値観を持つ仲間と知り合うことで自分の人生を切り開くようになる。私好みのストーリーなのに、全く乗れない。その理由は明白です。最初は冴えない主人公のはずなのに、北川景子は画面に出てきた瞬間から、垢ぬけていてきれいだから!つまり1秒目から映画は破綻しているし、お前(観客)はもう死んでいる。
 きれいだけど目立たない原石で、それが服飾を学ぶ若者たちの手によって磨かれ本人も自分の素質に気付く・・というのが、この映画の肝のはず。なのに、最初からカラーリングしたロングヘアに、膝上丈のスカート、きれいな眉毛にナチュラルメイク。勉強ばかりの女子がこんなわけないやろ!受験勉強にスポイルされた青春をなめるな!モデルになる展開も「ま、これだけきれいならね・・」となんの感動もなかったです。
 ほかの登場人物はキャラごとの服装が浮いていて着せられてる感がすごい。なぜこれが興行収入13億9千万円?分からなすぎます。

胸キュン度 0% どこにキュンとすればいいの
共感度 1% ものづくりする若者たちの真剣さをもっと見せて欲しかったですね
寸止めドキドキ度 0% わざとらしく入れたHなシーンが醜悪。「性欲処理が~」とかいうセリフ気持ち悪い
山あり谷あり度 1% まあ最後は成功するんでしょうねっていう
俳優の魅力 1% 北川景子の顔ってきれいだな~と思って見てるしかないです
レクターのレビュー

猫も杓子もモデルになりたがる時代
ルックスはいいが、役者としてはほとんど使い物にならない人達が大集合している映画。自分は、日本の芸能界を最も象徴している職業は、俳優でも歌手でもなく「モデル」だと思っている。ウォーキングが出来なくても、身長が足りなくても、「モデル」に憧れるワナビーたちは多く、そして事実、受け皿もまた多い。見た目のいい人達は手っ取り早くチヤホヤされる手段としてモデルを志すのでしょう。
なので、本作には潜在的に若者達の「モデル」への憧れが詰まっているように思います。映画自体が役者のレビュウみたいになっているので、芝居の下手さも見た目でカバーできる構造です。ある意味、丁寧に作られているのでさほど不快感はありません。
しかし、そんなにみんなモデルがいいか?モデルになりたいのか?見た目がいいだけの人達がモデルを足がかりに芸能界に入って、映画やドラマやバラエティーの枠を奪っていく現状は、かなり問題だと思うのですが。とりあえずP!NKのStupid Girlsを聴いてください。
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胸キュン度 1% 向井理がキモい
共感度 3% モデルになる女の子の心理はわからん
寸止めドキドキ度 10% ドキドキなどしていない
山あり谷あり度 20% 少なくともドラマはある

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