監督 |
廣木隆一 |
脚本 |
桑村さや香 |
配給 |
東宝 |
公開 |
2015年 |
「天然女のモテ技大公開!」
ただ立っているだけでモテてしまう、超絶モテ男をオトすにはどうすればいいのか。それを教えるHowTo映画。
モデルで年上、女偏差値高レベルの彼女を蹴落とし自分が彼女になるため、仁菜子は自分の特性を最大限に生かしたテクを次々に繰り出します。外見で負けても性格いいアピール、そしてあざといくらい何度もこけます。心配してもらい、抱き止めてもらえるまでこけ続けます。ドジっ子アピールは30年前から続くテクですが、現実に効くのでしょうか。私は駅の階段でこけて捻挫経験のあるリアルドジっ子ですが、彼氏に舌打ちされる事はあっても、気を引けたことはないのですが。
仁菜子は男が彼女と別れるまで執念深く待ち続けます。ここが教訓。私なら待てずに「2番目でいいから、して」と頼み込んで犬コロのように捨てられているでしょう。男の弱さを優しく肯定してやる母性作戦も使用し「付き合ってくれ」と男にお願いされるまで、我慢強く待つ。私の人生に足りなかったのはこのテクだったのですね。でも、こんな女嫌いです。
胸キュン度 |
20% |
蒼汰を振ってショボンとさせてやりたいS気あり |
共感度 |
5% |
私はそんなに我慢できない |
寸止めドキドキ度 |
30% |
後ろから抱えて袖まくり、やらしい |
山あり谷あり度 |
5% |
急に転校生が現れたり都合がいいね |
俳優の魅力 |
5% |
蒼汰は清潔すぎてつまらない |
レクターのレビュー
「え?これがあの監督の映画なの?」
逆光、顔のアップの連続、ガチャガチャしたカット割と手持ちカメラの撮影・・・
本当に三木孝浩の映画って・・・と思って見ていたら、なんと、監督・廣木隆一! 乙武さん主演映画とか、某余命三ヶ月の映画とか、仕事断らない人だなー、とは思っていたけれどもまさかまさか女子中高生ターゲットの少女マンガ原作映画まで監督するとは。ここで、リチャード・フライシャーみたく、「どんな映画を撮らせても傑作!」とはならないのが悲しいところ。これは廣木監督の力量不足というより(だって『ヴァイブレータ』や『やわらかい生活』の監督だよ?)日本映画全体の病巣を象徴している(ここで、メジャーとかインディーズという括りは持ち出したくない。いずれも等しく病んでいる)。
成熟した大人のためのラブストーリーや、深い演技をぶつけあえるだけの人間ドラマは皆無。力量のあるベテランですら、馬青臭いガキがくっついたり離れたりするだけの物語で、無理矢理若作りしながら生活費を稼ぐしかないほど、この国の映画界は荒んでいるのだ。
せめて(かつてのプログラムピクチャーのように)、一瞬でも監督の個性が宿るシーンがあればまだしも、それすら叶わず。じゃあ、何のための廣木の起用なのだろうか?
胸キュン度 |
10% |
壁ドンが怖い |
共感度 |
1% |
メンヘラーばっか |
寸止めドキドキ度 |
60% |
割と露骨にイッチャイチャ |
山あり谷あり度 |
40% |
もっとバカバカしいくらいにドラマを作ったほうがいい |
俳優の魅力 |
10% |
有村ちゃんも『ビリギャル』に劣る。なんか顔むくんでない? |
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