第26回「今日、恋をはじめます」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 古澤健 | 脚本 | 浅野妙子 |
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配給 | 東宝 | 公開 | 2012年 |
主演 | 武井咲 | 松坂桃李 |
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クラリスのレビュー
一言で説明すると・・武井咲が17才で処女を卒業するまで
「真面目チャンとプレイボーイ」という古典的な話で、定番の「地味な女の子が大変身」がございます。バラエティ番組で素人の奥さんが変身できるのは、着心地重視の普段着から外出着に着替えプロのヘアメイクを受けライトをたっぷり当ててもらうからであって、すでに完成形である女優の変身は難しいもの。でも、この映画では武井咲の変身が成功しています。beforeは美しいけれど女性らしい柔らかさに欠けていて、afterは華やかで軽さを身にまとっている。全編が丁寧で好きです。ただクライマックスで、歌詞が場面を説明するような曲を何度も使うのには冷めました。女子高生にはこれくらいした方がいいのかしら。
さて、SMGC*には男子の母親エピソードがよく出てきます。生き別れ・病気・死別。ヒロインにとって、好きな男子の母親は同性でありながらライバルになり得ない存在。母親への思慕にキュンとするのは、その愛情が自分に向けられている疑似体験ができるからかもしれません。でも実在の場合は嫁姑の火種になるので、あくまで遠くにいて欲しいんですね!
(*)SMGC=クラリスが勝手に提唱している「少女漫画原作映画shoujo manga gensaku cinema」の略
胸キュン度 | 50% | 恋とは「そんな気にさせられる」というよく分からない浮ついた気持ちだけで、だからろくでもない人がモテたりするんだなと改めて思わされた |
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共感度 | 10% | 初体験なんてなんの意味もなく常に現在だけが大事。経産婦になった今、そう思う |
寸止めドキドキ度 | 60% | 直接的に誘う高梨臨よりも、時間の都合上、手を出しそうで出してこない美容師・青柳翔の変な感じにハラハラする。この変な感じ、エグザイルぽいと思って調べたらやっぱりエグザイルだった |
山あり谷あり度 | 30% | 私はもう恋のライバル登場・退場を山と感じられない |
俳優の魅力 | 80% | 妻に逃げられた学者が村上弘明というのが配役の妙を物語っているよ |