第29回「さよならみどりちゃん」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 古厩智之 | 脚本 | 渡辺千穂 |
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配給 | スローラーナー | 公開 | 2005年 |
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主演 | 星野真里 | 西島秀俊 |
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クラリスのレビュー
ヨッ出ました、ろくでもない男
もう連絡先も分からず、おそらく二度と会うことはない昔の友達のことを思い出すと懐かしい気持ちになる。そういう「私だけの記憶」を他人と共有している気持ちになる映画でした。私は「スナック友楽」でバイトしていて、お客さんを送るときにユタカのいる店をチラッと見ていた。そんな日があったのではないかと。
今より顔の輪郭がゆるい西島秀俊がろくでもない男で、調子よく話している様子だけで「だめだ、これは女を谷底に突き落とすことでしか自分の存在を確認できないやつだ」と分かってしまう。分かっているのに惹かれてしまう。「私はあなたをこんなに必要としているのに、あなたはそうじゃないんですね」という無限のさみしさに落とされ這い上がれないのです。女優は脱ぎますが、ありがたがることなく、ただ裸があるだけ。贅肉のない薄い体はきれいだけど、好きな男とつながっていられるのは一瞬でしかないという悲しさを感じます。今もどこかにいる、ゆうこにいい子いい子してあげたい。
胸キュン度 | 90% | 西島秀俊がろくでもない男で私を振り回すんです |
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共感度 | 90% | どうせ受け止めてもらえない私なんてどうでもいい男とやってやる。という自暴自棄 |
寸止めドキドキ度 | 0% | 寸止めしてないからね |
山あり谷あり度 | 50% | 感情の起伏が見えにくい主人公なので、山は歩き続けるところ |
俳優の魅力 | 80% | 西島秀俊は正面を向いていても遠くを見ているように見える |