少女漫画原作映画 レビュー済みリスト
レビュー掲載済み 少女漫画原作映画リストです。
お好きなところから読んでね!
第0回 | 「俺物語!!」 |
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第1回 | 「ストロボ・エッジ」 |
第2回 | 「L・DK」 |
第3回 | 「黒崎くんの言いなりになんてならない」 |
第4回 | 「好きっていいなよ。」 |
第5回 | 「近キョリ恋愛」 |
第6回 | 「ちはやふる 上の句」 |
第7回 | 「ホットロード」 |
第8回 | 「クローバー」 |
第9回 | 「海街diary」 |
第10回 | 「天然コケッコー」 |
番外編 | 「桐島、部活やめるってよ」 |
第11回 | 「ちはやふる 下の句」 |
第12回 | 「アオハライド」 |
第13回 | 「オオカミ少女と黒王子」 |
第14回 | 「植物図鑑」 |
第15回 | 「高台家の人々」 |
第16回 | 「MARS~ただ、君を愛してる~」 |
第17回 | 「パラダイス・キス」 |
第18回 | 「君に届け」 |
第19回 | 「ヒロイン失格」 |
第20回 | 「青空エール」 |
第21回 | 「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」 |
第22回 | 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」 |
第23回 | 「四月は君の嘘」 |
第24回 | 「花より男子ファイナル」 |
第25回 | 「orange」 |
第26回 | 「今日、恋をはじめます」 |
第27回 | 「ハチミツとクローバー」 |
第28回 | 「笑う大天使」 |
第29回 | 「さよならみどりちゃん」 |
最終回 | 「僕は妹に恋をする」 |
「黒崎くん公開直前スペシャル」見どころ紹介 |
「テレクラキャノンボール2013」を30代男女が勝手に語る |
最終回「僕は妹に恋をする」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 安藤尋 | 脚本 | 不明 |
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配給 | 東芝エンタテインメント | 公開 | 2006年 |
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主演 | 松本潤 | 榮倉奈々 |
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クラリスのレビュー
特徴は、画面内の暗闇率が高いこと。今のSMGC*主流の、明るい画面に空や桜や海をうつしまくるのとは違い、ひとことで言うと淫靡さを追求しています。ベッドシーンもキスシーンも大した肌の露出はないけれど、手持ちカメラの隠し撮り風で女子には効果的な淫靡さ。松潤が好みがどうかは置いといて、好きな男子に「好きすぎて限界」と言われてみたいという願望をかなえてくれます。
しかしストーリーは双子の兄妹で愛し合うという、恐怖の設定です。そもそもは「かっこいい双子のお兄ちゃんが家にいて、なんの取柄もない私を好きでいてくれたらなぁ」という乙女の妄想だろうと思いますが、実在の美男美女で映像化されてしまうと「愛してしまった」と苦悩の表情を浮かべれば浮かべるほど「何を言ってるのか」と白けます。何をどう撮られても、一心同体で育った二人が愛し合うのが美しいという幻想に乗れませんでした。
(*)SMGC=クラリスが勝手に提唱している「少女漫画原作映画shoujo manga gensaku cinema」の略
胸キュン度 | 0% | 松潤が好みじゃないのでキュンとできないのは、しょうがない |
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共感度 | 5% | あえて言うなら、松潤が好きすぎて妹にちょっかいかける同級生男子かな |
寸止めドキドキ度 | 60% | 制服がコスプレに見えるので、廊下で男女が話しているだけで、何かが起こりそう |
山あり谷あり度 | 10% | 兄妹が交わってしまったことを母親が気づくところが一番こわい |
俳優の魅力 | 10% | 榮倉奈々の唇が土色なのは、冴えない女子を表現しているのかしら |
第29回「さよならみどりちゃん」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 古厩智之 | 脚本 | 渡辺千穂 |
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配給 | スローラーナー | 公開 | 2005年 |
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主演 | 星野真里 | 西島秀俊 |
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クラリスのレビュー
ヨッ出ました、ろくでもない男
もう連絡先も分からず、おそらく二度と会うことはない昔の友達のことを思い出すと懐かしい気持ちになる。そういう「私だけの記憶」を他人と共有している気持ちになる映画でした。私は「スナック友楽」でバイトしていて、お客さんを送るときにユタカのいる店をチラッと見ていた。そんな日があったのではないかと。
今より顔の輪郭がゆるい西島秀俊がろくでもない男で、調子よく話している様子だけで「だめだ、これは女を谷底に突き落とすことでしか自分の存在を確認できないやつだ」と分かってしまう。分かっているのに惹かれてしまう。「私はあなたをこんなに必要としているのに、あなたはそうじゃないんですね」という無限のさみしさに落とされ這い上がれないのです。女優は脱ぎますが、ありがたがることなく、ただ裸があるだけ。贅肉のない薄い体はきれいだけど、好きな男とつながっていられるのは一瞬でしかないという悲しさを感じます。今もどこかにいる、ゆうこにいい子いい子してあげたい。
胸キュン度 | 90% | 西島秀俊がろくでもない男で私を振り回すんです |
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共感度 | 90% | どうせ受け止めてもらえない私なんてどうでもいい男とやってやる。という自暴自棄 |
寸止めドキドキ度 | 0% | 寸止めしてないからね |
山あり谷あり度 | 50% | 感情の起伏が見えにくい主人公なので、山は歩き続けるところ |
俳優の魅力 | 80% | 西島秀俊は正面を向いていても遠くを見ているように見える |
第28回「笑う大天使(ミカエル)」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 小田一生 | 脚本 | 吉村元希 |
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配給 | アルバトロス | 公開 | 2006年 |
主演 | 上野樹里 | 関めぐみ | 平愛梨 |
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クラリスのレビュー
何も書けない。白旗をあげます
原作ファンの友人リクエスト枠で、この作品を30本のうちの1本として選定したのですが、驚きました。どんな映画にも面白いポイントや何かを考えるヒントがあり、感想を書くことができると思っていた私。しかしこれにはお手上げです。
お嬢様学校を舞台にしたファンタジーで、アクションシーンはじめVFXが駆使されています。以上。2006年時点でコンピューターを使ってすごいことをやろうとした意欲は見えます。また監督は、現在もVFX分野では大活躍の様子。ということは2006年時点では最高峰の技術だったのでしょう。しかし、いかんせん、ストーリーがスカスカで1秒もドキドキしません。
ここで取り上げたSMBC*は男女2人組の恋愛ものが多かったので、女子高で美少女3人主演はうれしいのですが「デコルテの開いた制服が可愛い」「あ、佐津川愛美が出てる」感想はこれくらいでしょうか。そうだ、菊地凛子が出ていたのですが何故かノーブラでドレスから乳首が浮き立っていて、びっくりしました。欧米人ファッション?なぜに?こんな作品が近所のレンタルショップGEOに残っていたのが奇跡です。
(*)SMGC=クラリスが勝手に提唱している「少女漫画原作映画shoujo manga gensaku cinema」の略
胸キュン度 | 不明 | 感想がない |
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共感度 | 不明 | 感想がない |
寸止めドキドキ度 | 不明 | 感想がない |
山あり谷あり度 | 不明 | 感想がない |
俳優の魅力 | 不明 | 感想がない |
レクターのレビュー
お休みです。
www.albatros-film.com
来週は『毎日が夏休み』を予定していたのですが、近所のGEOになかったため「原作大好き枠」として『さよならみどりちゃん』に変更しました。ご了承ください。
第27回「ハチミツとクローバー」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 高田雅博 | 脚本 | 河原雅彦・高田雅博 |
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配給 | アスミック・エース | 公開 | 2006年 |
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主演 | 櫻井翔 | 蒼井優 |
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クラリスのレビュー
2倍速早送りの刑に処す
「誰もが認める美術的な才能」を実物で表すのは、音楽の才能を実演で表すのと同じく難しいのでしょう。だからってキャンバスにとにかく色を塗りつけていく天才がやたら多くないですか。
爽やかさを映像にするとこうなりますというようなシーンの連続。さらに音楽を乗せまくって切なさ大盛り。「これもまた青春ぽい」と客観視するようなセリフで照れ隠ししますが、あり余って胸やけしました。
「才能と商売」は永遠のテーマで、監督=作る側の人がそこをどう突きつけてくるのか興味がありましたが、嫌なことを言うのは漫画的デフォルメキャラの役目にして逃げられちゃいましたね。一番腑に落ちないのは、森田が個展の目玉に出した彫刻を評論家がけなしたとき、はぐみが怒ったというくだり。森田もはぐみも完成品でないと認めていたから、むしろ評論家は正当な評価が出来ていたのでは。自分が言うのはいいけど他人がけなすのは許せないのでしょうか。
胸キュン度 | 10% | 自転車でどこまでも行くの好き。ママチャリ大好き |
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共感度 | 0% | 卒業もせず海外に逃げてたまに帰ってきてチヤホヤされたいやつは一生逃げてろと思う |
寸止めドキドキ度 | 0% | 何回も言うけど突然のキスはただの痴漢だからね |
山あり谷あり度 | 10% | 急に海に行ける大学生は、そりゃうらやましいよ |
俳優の魅力 | 20% | 加瀬亮あざとさを感じるくらい可愛い。いつもキュートな西田尚美が能面だ |
第26回「今日、恋をはじめます」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 古澤健 | 脚本 | 浅野妙子 |
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配給 | 東宝 | 公開 | 2012年 |
主演 | 武井咲 | 松坂桃李 |
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クラリスのレビュー
一言で説明すると・・武井咲が17才で処女を卒業するまで
「真面目チャンとプレイボーイ」という古典的な話で、定番の「地味な女の子が大変身」がございます。バラエティ番組で素人の奥さんが変身できるのは、着心地重視の普段着から外出着に着替えプロのヘアメイクを受けライトをたっぷり当ててもらうからであって、すでに完成形である女優の変身は難しいもの。でも、この映画では武井咲の変身が成功しています。beforeは美しいけれど女性らしい柔らかさに欠けていて、afterは華やかで軽さを身にまとっている。全編が丁寧で好きです。ただクライマックスで、歌詞が場面を説明するような曲を何度も使うのには冷めました。女子高生にはこれくらいした方がいいのかしら。
さて、SMGC*には男子の母親エピソードがよく出てきます。生き別れ・病気・死別。ヒロインにとって、好きな男子の母親は同性でありながらライバルになり得ない存在。母親への思慕にキュンとするのは、その愛情が自分に向けられている疑似体験ができるからかもしれません。でも実在の場合は嫁姑の火種になるので、あくまで遠くにいて欲しいんですね!
(*)SMGC=クラリスが勝手に提唱している「少女漫画原作映画shoujo manga gensaku cinema」の略
胸キュン度 | 50% | 恋とは「そんな気にさせられる」というよく分からない浮ついた気持ちだけで、だからろくでもない人がモテたりするんだなと改めて思わされた |
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共感度 | 10% | 初体験なんてなんの意味もなく常に現在だけが大事。経産婦になった今、そう思う |
寸止めドキドキ度 | 60% | 直接的に誘う高梨臨よりも、時間の都合上、手を出しそうで出してこない美容師・青柳翔の変な感じにハラハラする。この変な感じ、エグザイルぽいと思って調べたらやっぱりエグザイルだった |
山あり谷あり度 | 30% | 私はもう恋のライバル登場・退場を山と感じられない |
俳優の魅力 | 80% | 妻に逃げられた学者が村上弘明というのが配役の妙を物語っているよ |
第25回「orange-オレンジ-」を30代男女が勝手にレビュー
監督 | 橋本光二郎 | 脚本 | 不明 |
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配給 | 東宝 | 公開 | 2015年 |
主演 | 土屋太鳳 | 山崎賢人 |
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クラリスのレビュー
11月にアニメ版再編集の映画公開があるそうです
SMGC*はヒロインと相手役のツーショットが定番ですが、orangeはおしゃれ制服の高校生男女たちがメインビジュアル。ではグループ内で交差する恋愛の話かと思ったら、これが全然違う。「心の病に苦しむ人を周りはどう支えればいいのか」という、思ってもみない球にびっくりです。
恋愛部分はライバルのモテ系先輩・体育祭・文化祭・花火など定番中の定番。しかし「未来の自分からの手紙が来る」というSFチックな要素を取り入れているため、先がどうなるのかと気になってしまいます。ただ「チック」の域は出ないので、缶に入れた手紙を地中に埋めておくと勝手に過去に届いてしまう、その理屈は説明されないのですが。
さて、身近な人がもし自死してしまったら何か出来なかったのかと自分を責めるだろうし、鬱の連鎖が起きるかもしれない。周りが赤信号に気付くことは大事ですよね。ただ、この仲間達はきっかけもなく急に仲良しになるから互いの大切さが伝わらない。最初から最後まで青春の書き割りに見えて、クライマックスが長く感じました。
(*)SMGC=クラリスが勝手に提唱している「少女漫画原作映画shoujo manga gensaku cinema」の略
胸キュン度 | 10% | 土屋太鳳が声が小さくて上目遣いで美味しいとこ持ってくのが面白い |
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共感度 | 0% | 転校生をひと目見ただけで仲良しグループに入れようとするのは顔で選んでるの? |
寸止めドキドキ度 | 30% | 私は足・腕のケガの応急処置にエロさを感じます |
山あり谷あり度 | 30% | SFと友情と恋愛と心の病、合わせ技 |
俳優の魅力 | 10% | 今まで見た山崎賢人の中ではベストでした。ベスト・オブ・山崎賢人 |